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2014.11.25

専門家は、意外なところに敏感に反応する

これは、先日書いた、『専門家は、専門用語に敏感に反応する』の続きの話。
あれから4週間たって、先週の土曜日にまたメンタルクリニックに行き、前回の血液検査の結果を教えてもらった。なんら問題なし。ただ、わずかにコレステロール値が基準範囲よりも上で、主治医は「少しだけ越えているという程度なので気にしなくてもいいでしょう」と言った。そこで、実は今年の春の健康診断の結果では明らかに許容範囲外だったこと、そのため内科に通いつつ食事を減らし体重も10キログラムくらい落としました。それで、ここまで改善したのでしょうねと言ったら・・・

おや? これはまた、面白い。普段なら私が何を言っても、医師として一歩引いた立場からやや冷たい感じで私と会話している先生が、何やら急に興味を持って「どうやって体重を落としましたか?」と聞いてくる。あれ、この先生が感情をあらわにすることもあるんだ、と思いつつ、「私の場合、太り過ぎの最大の理由は、やることがないときに空腹でもないのに余計なものを暇つぶしに食べるというだったので、それをなるべく控えるようにして、何かを口に入れたいときはお湯で溶かして作るインスタントのコーンポタージュなど、温かい液体を口にすることにしました。濃厚なスープであっても、容量に対するカロリーは普通の固形物の食品よりもずっと低いので、それで気が紛れればいいかなと。今は、粉末スープのたぐいを何種類か台所にストックしていて、時々飲むようにしています」と説明する。

見れば、先生、何やら熱心にカルテにメモをとっている。ええと、これ、何か重大なことなんですか? 確かに自己管理できるようになったという意味では大きな進歩かもしれないけれど、ときどきやってくる抑うつ感は今までと大差ないし、冬になったせいか最近は夜の寝付きもあまりよくない。と、こちらが困っていることを話した時には、「布団に入って寝付くまでに1時間かかるという程度なら、まあ心配ないでしょう」とあっさり返されてしまったのに、何が先生の興味を引いたのやら。説明してもらおうかとも思ったけれど、どうせ説明を聞いて知識を増やしても、うつ状態が改善するわけでもないとわかっているので、報告するだけして診察室を出る。あとはさっさと薬局に行き、いつもの抗うつ剤と睡眠導入剤を買って帰宅するだけ。そのあとの午後は、特になにもせずネットのアニメ系掲示板を見たりマンガを読んだりするだけの週末だった。
いったい何が、先生の興味を引いたのだろうか。はて?

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コメント

 結構すごい事なのでは?本来、痩せる事には執着しないとできないものです。
 それをあっさりと客観的に自己分析をして行動抑制と代替行動への調査をしていますよ。孤独に仕事するタイプで孤高な印象を受けますね。
 世の中の大多数がそんなに思慮深くなく、晩酌ですべて終わらせて一日を終わる。
 私はかなり前に、こちらのサイトをブックマークしていますが、あなたにはかなり優れている資質があると思いますよ、鬱の人には何て言ったら良いかは判りませんが、励ましも逆効果ですしね・・・。
 @miri_junk 私のツイッターアカウントです。気晴らしになるなら、ツイートで雑談くらいなら付き合いますので、お気軽に声でもかけてください。心配せんでも何も売りつけませんし、思想・宗教に傾倒もしてませんからw
 北海道より。

私の場合、太る元凶となった行動は、「空腹でもないのに、暇つぶしのために食う」と、「ちょっと豪華な雰囲気を感じたいから、余計なおかずを買ってしまう」でした。食べないという選択肢よりももっと受け入れやすいのが、「インスタントスープを飲む」だったわけです。

市販の「だし入り味噌」はお湯で薄めるだけで、もう「具の入っていていない味噌汁」です。安いしいくらでも作れるし、オススメかも知れません。塩分過剰になるというおそれは別にあり、これも良し悪しですが。

「励まし」は、プラスになる時もあるしマイナスになるときもあるしで難しい言葉ですが、「頑張って下さい」に対しては「私はこんなに頑張っているのに、まだ頑張れというのか」というマイナスになる危険性があるのに対し、現在形で「がんばっているんですね」なら、たぶん大丈夫です。大抵の場合、うつ病患者は自己承認を欲しているので素直に感謝すると思います。(もっともこれも、露骨に社交辞令が見え見えだ、と思い込んでしまう可能性もゼロではありませんが。)

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