Visual Basic は素朴で美しいと思った
過去の経緯からか、ソフトウェア技術者はBASICと名のつくコンピュータ言語を一段下にみる傾向があるような気がする。実用上は大事でも、実用性ゆえに付け焼刃的なものになっているとか、技術力の低いプログラマのための言語だというような感じで。なにしろ、技術解説サイトにあるVB.netの解説記事の中でさえ、「C#ではなくVBを使う意味」を、なんとなく言い訳がましい感じで説明している。
一方私は、家電やゲーム機向けのソフトの開発、ハードウェアのデバイスドライバの作成と言った仕事をしてきた関係で、これまでずっとC言語一本槍で、それ以外については、ほんの少しだけC++やC#を触った(仕事で)とか、勉強のために趣味的にPHPやJavascriptを試したという程度で、事務系ソフト開発の最大派であるVBとは完全に無縁だった。そのため、VBに対しては特に否定も肯定もする気はなく、単に自分とは別の分野のものとしか思っていなかった。
ところが、今の会社に就職して、古いソフトのメンテナンスを担当するようになった。VB6.0やそれよりも古いものを使って作成されていたものを、順次、新しい言語環境で書き直す必要がある。私は、VB6.0も、今のVB..netも知らない。というより、Windowsのプログラム全般について無知だ。そういうわけで、今さらながらVB6.0を勉強したり、Visual Stuidio 2008~2013をダウンロードしてMSDNにあるサンプルプログラムをコピー&ペーストして .netの使い方を見よう見まねで試していたりする。
それで思ったこと:「VB6.0はともかく、今のVBについて悪口をいう人の気が知れない。十分、美しいじゃないか」
もっとも、私が美しいと思った部分がどこかという点については、なぜかVBの美しくない部分としてネットでは批判を受けているので、ここには書かない(書いたけど、投稿ボタンを押す前に消した)。
私は初心者。余計なことを書いてひんしゅくを買いたくはないのだ。
では何が言いたいかというと、知らない技術について勉強することの楽しさ、面白さを久しぶりに味わっているということの報告だ。残念ながら、まだ「仕事が楽しくてしょうがない」というような状況ではなく、抑うつ感に悩まされつつの一進一退だけど、それでも「おや、これは面白いね」と感じる機会があるというのはとても嬉しい。
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