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2014.05.15

『やる気が出る』とは、どういうことか?

ここ数ヶ月、仕事も遊びも「やる気がでない」状態が続いていて苦しい。
実際には「やる気」などという物体は、この世には存在しない。汗や唾液が出るような意味で、何らかの条件によってセロトニンやドーパミンのような物質として、「やる気」が脳内に分泌されるわけでもなく、実際には精神活動が「ある状態」から「別の状態」に変わっているだけだ。
少し前から、行動分析学の本を読んでいて、自分なりに考えて、自分の心のなかで日々起こっていることを見つつ、なんとなく「こういうことかな」と思ったことを、メモ代わりに書いておく。

やる気が出るとは、
1.今の作業を楽しい、面白いと思っている状態になること
2.将来の結果を、「今の時点で」想像して、それを楽しいとか面白いとか有益だと、「今」思うこと。

結局の話、未来のことは今の自分には影響を与えない。未来のことを、今、どう感じているかという、あくまでも現時点での自分の思考活動によって、何か仕事なり遊びなりをやりたいと思うだけだ。未来のことに興味がない、未来のことに実感を持てないときには、いくら理詰めで「こうすれば、将来自分にとっていいことがある。メリットがある」と考えても、あるいは人から言われても、今の時点で楽しさやありがたさを実感できないから、「やる気」にはならない。すべては、現時点で利益や喜びを感じることができるかどうか。に、かかっていると思う。

そう考えると、少しだけだが、意識的にやる気を誘導できそうな感じがする。単純な話、「これを実行すると、その結果、どんな良いことが起こるか、なるべく具体的な体験を想像してみる」ということ。抽象的な「収入が増えている」とか「会社で評価される」などでは、ダメ。得たお金で何を買い、それを使って楽しんでいる自分の姿を考えるとか、趣味なら趣味で、練習後の成果を友人に見せた時のことを考える。それは実現しないかも知れない架空の話だけれど、それを考えている今の自分の精神状態に、はっきり影響を与える。

一方、未来に関する悪い予想をして、それを回避するために努力するというのも、やる気を出す重要な方法だが、これは未来について考えることそれ自身を嫌悪するようになるので、避けたほうがいいと思う。少なくとも、一人で実施する作業ではない。危機管理などのために、未来の不幸なことについて考える必要がある場合には、自分以外の人と一緒に考えたほうがいい。

私自身は、過去一貫して、「将来のために備える」ことの重要性を、本当に重要かどうかわからないまま盲信して、かなり無理をしてきた。その結果、人よりもいろんな知識を身につけてはいるが、それらは必要に迫られて学んだものではないので、使い道がほとんどない。今にして思えば、よくもそんなものを勉強しようと「やる気」を出して頑張ったものだが、それは、最初に書いた、
1.今の作業を楽しい、面白いと思っている状態になること
に、うまく合致したからだと思う。残念ながら、2が含まれていないので、ひと通りの勉強が済んだあとでも、得た知識の使い道はさっぱりわからないままである。教養が大事だというにしても、つぎ込んだ労力を考えると無駄が大きすぎたと思う。しかも、使わないので、どんどん忘れている。もったいない、が、使い道はない。

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