「壊れていないものを修理してはいけない」「改良は計画的にやる」
うつ病で職を解かれて、今日でちょうど1年目。実家に帰って半ば寝たきりの状態が続いていたが、ここ2,3週間くらい前から、少しだけ回復してきた。
きっかけは、ウェブブラウザ Firefox の Sync 機能の存在を知り使い始めてみた、という、スタートとしてはごく小さな出来事からだった。実家で使っているノートパソコンと、長年のサラリーマン生活でたまりにたまった荷物の置き場として借りているアパートにあるデスクトップパソコンのそれぞれに入っている、15年以上前から集めたブックマークを、Firefox の Sync 用サーバー上でひとつに集約し、存在しないページへのリンクはすべて整理してから、どちらのパソコンでもいつも同じ状況にしようと思い立ち、実際にやってみた。
Sync機能のようなものを実現する手段は、フロッピーディスクの時代から、手作業でやるソフトとしては存在していた。が、ずぼらな自分としては、手作業でパソコンの中からデータを掘り出したり、一方のPCでブックマークを更新したときにもう一方に手作業で反映させる気にはなれず、今までずっと2台のPCに中途半端に重複したデータがたまっていた。
Firefox の Sync機能については、いくらでもネットに情報があるので、ここには書かない。ただとにかく、便利な時代になったものだなと感激している。
さて、そこらへんで満足しておけばよかったものを、これを機会にパソコンの中にたまった不要なファイルや設定データも掃除してしまおうとか、よせばいいのに調子よく動いているパソコンのBIOSを必要もないのにアップデートしたりした結果、いろいろえらい目にあった。
壊れていないものは、修理してはならない。
壊れていないものを改良したい場合は、事前に何をどう改良したいのか、その改良が本当に必要か、そのためにどのような手順が踏むのがよいか、きちんと段取りをつけることができてから、実作業に入らなければならない。
おかげで、10年以上離れていた Windows や Linux の内部について、勉強しなおすはめになり、一般的には知っていても仕方のないノウハウが身についてしまった。
数日前に、このブログを長く更新していないせいで、私の安否について心配してメールを送ってきてくれた友人がいたので、生存報告も兼ねてこれから数回、ここ3週間くらいやってきた(現在進行形)失敗について書いてみようと思う。もっとも、失敗を解決できずにギブアップしたケースのほうが多いので、情報源としては役に立たないだろうけれど。面白いと思っていやっているはずなのに、うまくいかなくて苦しくてたまらないという、ここ最近の甘美な苦痛について、書こうかなと思っている。
« 努力すると成果が出てしまうという不幸 | トップページ | Linuxにデフラグが見当たらない理由 »
「パソコン・インターネット」カテゴリの記事
- 「聞く耳をもっていないのに、質問攻め」は勘弁してください(2015.10.21)
- 安物やガラクタを加工して、まっとうなモノに仕上げることに憧れる(2014.06.25)
- 昨日までは嫌いだと思っていたサービスが、今日からはお気に入りになる不思議(2014.06.01)
- Visual Basic は素朴で美しいと思った(2014.05.19)
- ハードディスクを壊してしまう日々(2012.06.18)
コメント