スパラキシス その8 実生でふえる
おととしから植え始めたスパラキシスは、わりと簡単に増え、ちょっと見た目にはとても花を咲かせるとは思えないような小豆大の小さな球根でも十分大きく育つということを知ってしまったため、何となく扱いをぞんざいにしてしまった。去年は初夏に球根をプランターや植木鉢から掘り上げて保存していたが、今年はそのまま植えっぱなしにして放置。おまけに、プランターを通りすがりのネコが掘り返すので(そう、ヤツはフンをして、そのあと土を蹴散らして行くのだ)、球根の数はかなり減ってしまったはずだ。種も、かなり長いこと採集せずにほったらかしにしていた。
そういう横着なことをすると、ちゃんと報いがある。数日前に調べてみたら、いくつかの球根は腐ったり虫に食われたりして、外皮だけがむなしく残っていた。
とはいうものの・・・ やっぱりスパラキシスは丈夫だ。猫が荒らさなかったプランターは、雑草でびっしり覆いつくされていたが、その隙間からスパラキシスが芽を出していた。梅雨時に水浸しになっていた鉢や、ネコが数ヶ月に渡って引っ掻き回してきたプランター、コガネムシの幼虫らしきもの(もしかしたらカブトムシやクワガタかも知れないが)が繁殖していたプランターでは、球根は激減していたが、雨のあまり当たらない乾燥気味の場所にほったらかしていたプランターでは、球根の生存率は悪くない。たぶん8割以上残っている。土が十分乾燥していると、ネコが荒らすので、ほどほどに雑草が生い茂っているほうがいいのかも知れない・・・ おっと、横着はいけないね。来年は、ちゃんと初夏に掘り上げよう。
植木鉢の一つでは、こぼれダネが鉢の一箇所に転がり集まっていたらしく、同じ場所から一斉に爪楊枝よりも細い芽が突き出していた。種は埋まっておらず土の上にころがっていた。雨ざらし日ざらしで数ヶ月放置していても結構生き残っていて、気温がさがったので自然に芽を出してきたらしい。たぶん芽が出てまだ1週間はたっていないと思う。あまりに込み合っているので、このままではうまく育たないかもしれないから、できればうまく解きほぐして別々に植え替えてやりたいところだ。
いっぽう、夏に採集した種は、実際に実ったもののごく一部はずだが、それでも数えてみると100粒以上あった。これも少しまいてみたい。去年の経験では、種から育てたものが花を付ける確率は10分の1だった。が、それは種をまいた時期が遅くて十分育つ時間がなかったような気もする。暖かい今のうちに発芽させて育てれば、種からでもそれなりの大きさに育つのではないだろうか。そう期待しつつ、今度はもうちょっと丁寧に世話をしてみたい。
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