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2006.05.16

ニフティで、ポート25ブロックが始まった?

私はニフティを15年以上使っている。かつて、SPAMなどというものが稀なものであった時代に、不用意にアドレスを色んなところに公開していたため、今では、そのアドレスに世界中から毎日100通以上のSPAMが届く。ドメイン名として、nifty.com ではなく、懐かしい niftyserve.or.jp を指定しているメールもある。届くのはすべてSPAMだ。

そういうわけで、ニフティのアカウントではインターネットからのメールは受け取らない。ニフティとは別の会社と契約して、ニフティとは関係ないドメインにあるメールサーバーを通じてメールの送受信をしている。もしかしたら、10000通にひとつくらいは昔の知人からのメールがニフティ宛に届いているのかも知れないな、とは思うのだけれど、残念ながらもはや手に負えない。別ドメインのメールアドレスのほうにも、やはり2年くらい前からSPAMが届き始めたので、これも昨年暮れにアドレスを変えた。残念なことである。

さて、数日前のこと、友人宛にメールを送ろうとしたらいつも使っているメールサーバーに接続できなくなっていた。前日には送信できていた。最初は、サーバーの不調だろうと思い、まあ急いで送るべき内容でもないので、いつかメールソフトの送信トレイから消えるだろうと思いつつ数時間待っていたが、一向に回復しない。そこで、非常用に用意していた別のフリーメールアドレスを使って送信しようとしたところ、全く別の会社のサーバーなのに、そちらにもつながらない。

これは偶然ではないなと思って、しばし考えた末、最近あちこちの大手プロバイダがポート25ブロックを設定し始めているというニュースを思い出した。ニフティのホームページにアクセスしてサポートページを探してみたら、案の定、「25番ポートブロック(Outbound Port25 Blocking)の実施について」という記事があった。

一般に、プロバイダが用意しているメールサーバーは動作状況が常に記録されていて、ウイルスソフトに感染したパソコンがメールを送信したりすると、管理人がユーザーに向けて何らかの対応をする。SPAMを送った場合にも記録が残る。そこで最近のコンピュータウイルスやSPAM業者は、メールを送信するときに、プロバイダが用意しているメールサーバーを通らない経路でメールをインターネットに送り出すようになった。「25番ポートブロック」とは、インターネットユーザーが、プロバイダの用意するメールサーバーを使わずにメールを送信することを技術的に禁止するということである。「25番ポート」というのは、ネットワーク技術で用いられている分類番号のようなもので、メールサーバーがメールの送信や中継をする際に使っている。

普段SPAMに悩まされている身としては、ポート25ブロックには賛成である。が、何事にも副作用はある。私が借りているメールサーバーはニフティとは無関係なものだから、それを経由してメールを送信するという行為も、見かけ上は、ニフティのメールサーバーを無視してメールをばらまくSPAM業者と区別がつかない。そのため、ニフティがポート25ブロックを導入した結果、私は現在借りているサーバーに送信メールを送り込むことができなくなってしまったのだ。(ユーザーがサーバーから着信メールを受け取るときには、25番ではなく別の番号を使うので、受信は問題なくできる。)

対応策は、上述のニフティのサポートページに載っていたので、すぐにメールを送信できるように修正することができた。何のことはない、差出人アドレスの表示は今のままで、ニフティのメールサーバーを経由してメールを送り出すようにすればいいだけである。実は、これは私にはちょっと意外だった。なぜまら、何年前のことかは忘れたが、差出人メールアドレスの詐称を防ぐため、ニフティは、差出人アドレスとして nifty.com の正しいアドレスを名乗っていないメールの送信を拒否するようにしていたはずだ、と、記憶していたからだ(記憶違いかも知れないが)。ニフティ以外のプロバイダも、同じような制限を課していたように思う。

今となっては、メールサーバーの挙動は詳細に記録されて、ウイルスの送信もチェック可能で、不審な送信は即座に止めることができるはずだから、差出人の詐称などは、もはやあまり心配しなくてもいいのかも知れない。いずれにせよ、プロバイダのメールサーバーを必ず通してメールを送信するように強制する以上は、差出人アドレスの部分についてはユーザーが自由に書けなくては困るので、緩和しないわけにはいかない。いつの時点で、差出人欄の記載に関する制限が緩和されたのかは知らない。

セキュリティを確保するために導入されているある手段が、別のもっと高度なセキュリティ確保のための手段を導入するための障害になるというのは、ままある話だ。これは、何をどのように管理するかという方針やルール作りに関する問題であって、このやり方ならいつでも正しい、というような正解はない。25番ポートブロックを初めとするある種、強制的なSPAM対策についても、いろいろな議論があるようだ。インターネット・サービス・プロバイダには、その時代時代のネットの使われ方に応じた微妙なバランス感覚が必要だろう。ご苦労様だと思う。

ところで、ニフティの25番ポートブロックは、必ず実施しているというわけでもないらしい。実は、ここまで記事をかいたところでふと思いたって、もう一度接続状況をテストしてみたら、数日前には接続不可能だった2社のメールサーバーの25番ポートに、今はなぜかつながる。あのときは偶然両方のサーバーが止まっていただけか? いや、別の手段で動作を確認したので、それはない。しばらく、いろいろ試していたら、突然つながらなくなった。はて、これはいったい、どうなっているのだろう? どうやら一律にブロックしているわけでもないようだ。何が起こっているのか追求してみたいような気もするけれど、対策ページにある設定にしておけば、25番ポートをブロックされても困らないのだから、深入りは避けようと思う。

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