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2006.01.18

検索エンジンと英語の独習

数ヶ月前から、インターネット上にある英語圏の掲示板をよく読むようになった。日本語の掲示板と同じで、参加者はみんな「普段の話し言葉」で発言しているので、文字で書かれているとは言うものの会話を聞いているようなものだ。

議論の中で相手の気分を害さないようにするための前置き、例えば、I don't mean to be rude, but... (怒らせるつもりで言うわけじゃないんだけど・・・)のような、どちらかというとほとんど形式的に挿入される前置きのサンプルがいっぱいあって勉強になる。それに、面白い。

似たようなパターンを何回か見かけて、これはある状況での典型的な言い回しだなと思ったら、google で検索してみると、いろいろな応用例があることが分かる。例えば、google で前述の "I don't mean to" というフレーズを検索すると、ほとんどの検索結果で to のあとに「人を怒らせる可能性のある動作」と、否定の接続詞butが来る。

I don't mean to insinuate anything, but... (当てこすりを言うつもりじゃないんだけど)
I don't mean to insult you, but... (馬鹿にするわけじゃないんだけど)
I don't mean to lecture, but... (説教するわけじゃないけど)

などなど。(もちろん、いつでもそうとは限らない)

逆に、怒らせてしまったときには、I just meant to... (ただ○○のつもりだったんだ)などの形の言い訳をよく見かける。

I just meant to make a smart comment. (ちょっと気の利いたコメントをしたかっただけなんだ)
I just meant to warn you. (注意しようと思っただけなんだ)
I just meant to be funny. (ただふざけただけなんだ)

文章を書こうとするとき、思いついた英文と同じようなものが実際に世間で(インターネット上で)普通に使われているパターンかどうか調べるときに、検索エンジンはとても役に立つ。

だいぶ前に受けた TOEIC のテストの中で、「彼らが遭った災難は・・・」という意味になるはずの文章で、「遭った」に相当する単語を選ばせる出題があった。主語が「災難」だったので、英語としては「彼らに遭われた」災難という受身の形を選ばなければならず、その問題では "encountered by" という選択肢が正解だった。この "encountered by" を検索してみると、encountered の前に来る名詞は、ほとんど場合、 challenges, problems, errors, issues, difficulties, dilemmas... などのような、人が困るものばかりであることが分かる。つまり、"encountered by" は厄介ごとを意味する名詞とペアで使われる場合が多いという事実を、検索エンジンは提供してくれる。

もちろん、ただ検索結果にかかったというだけの理由で、使われている文脈を吟味することなしに、ある言い回しは一般的な英語の表現であると決め付けるのは危険だし、インターネット上には間違った英文もたくさんあるが、それでも検索エンジンは非常に強力な学習ツールである。しかも無料。実にありがたい。

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