« 2005年9月 | トップページ | 2005年11月 »

2005.10.22

プロバイダのSPAM対策はどこまで進む

いつものように、アダルトサイトの勧誘をするSPAMが届いているが、ここ2週間くらい、ちょっとした変化がある。

SPAM業者が使っているインターネット接続のプロバイダとして、以前はあまり見かけなかった会社がちらほらと現れている。おそらく、今まで使ってきたプロバイダが、規約変更や送信ブロック機能の導入によって使いにくくなったため、別のプロバイダに移動しているのだろう。

中小のプロバイダに回線を貸し出しているNTTPCコミュニケーションは、携帯電話会社と協力して携帯電話宛のSPAMに対して、受信ではなく送信の段階で止めさせる技術を導入した。残念ながら、まだPC向けのメールの送信については制限をかけていないので、私のパソコンには相変わらずNTTPC(の下流にあるプロバイダ)からSPAMが届いているけれど、パソコン向けのSPAM送信も将来的にはブロックされる予定だそうだ。

技術に完璧というものはないし、制限をきつくすればするほど善意のユーザーにとってもインターネットは使いにくいものになっているので、完全にSPAM根絶することは無理だろうし、また無理に目指すべきでもないとは思うが、もうちょっと減らして欲しいなとは思う。

SPAM対策そのものとは少し違うが、SPAM対策に関連するものとして個人的に望むのは、『ユーザー自身がメールアドレスの定期的な変更をするにあたって、「教えたい/教えておくべき人、会社、学校」などにだけ、速やかにかつ確実にアドレス変更を通知できるような仕組み』の開発だ。あちこちのメールマガジンや、商品のユーザー登録などに書き込んだメールアドレスの訂正をしてまわるのは絶望的に難しく、そうであるがゆえに一度使ったメールアドレスはなかなか捨てられない。何とかして欲しい。

2005.10.14

哀しき転売業界人

2ちゃんねるで有名なキャラクター「モナー」を、「のまネコ」なる名称で Avex が盗用し商品化した件が、いまだに収束しない。10月12日に出た最新のプレスリリースにおいても、Avex は相変わらず「のまネコはオリジナルだ」と強弁、キャラクターグッズの販売の継続をもくろんでいる。

今回のプレスリリースには、『販売継続のため』と明記されている。盗用した商品の販売を継続するとは、どういうつもりなのだろう? 金の落ちる場所が変わっただけである。ライセンス料の受け取り辞退は、ネットユーザーへの償いでもなければ謝罪でもなく、ネットユーザーから苦情を受けることになるライセンシー各社への迷惑料に過ぎない。今後も、盗用された商品がエイベックスのライセンシーから販売され続け、各社が利潤を上げ続けるという図式は全く変わっていない。ライセンシーは、今まで通り「Avex はオリジナルのキャラクターだと言っているし、わが社は Avex から許可を得ている。」と繰り返すだけだでよい。

キャラクターグッズの販売は、Avex と契約した別の会社がによってなされているため、Avex の一存では決めにくいという面はあるにせよ、「非営利なら著作権侵害してもいい」という言い訳が通用しないことは言うまでもない。いつまで火種をくすぶらせているのかと、ちょっと呆れた(しかも、実際には営利である。再度書くが、金の落ちる場所が変わっただけなのだ)。

誰しもが、今回の失態について、「知的所有権を飯の種にしているプロの業界人ともあろうものが、なぜこんな失態をしでかしたのか!?」と、あきれているはずだ。

が、しかし、実は「知的所有権を飯の種にしている業界人」であればこそ、エイベックスの松浦社長は、今回のような重大な間違いを犯したのだ。私はそう思う。

彼はレンタルレコード屋の店員からのし上がってきた人間であり、制作者ではない。制作と言う仕事に対する思い入れも、作品や作者への敬意も持ち合わせてはおるまい。ただの商材だ。

彼にとっては、ネットに落ちていたモナーに自社の名前を貼り付けて売り飛ばすのは、路上に落ちているアルミ缶やダンボールを拾って売りさばくのと同じ。オレさまがゴミを拾って世の中のために流通させたんだ。オレが拾い上げてペンキを塗ったからオレが権利者だ。と、本気で今でも信じているはず。だって、Avex という会社は、今までそうやって、国内外、世界のあちこちから商材を発掘してきたのだから。

おそらく松浦氏は、自分がなぜ集中砲火を浴びているのか、現在でも全く理解できず非常に困っているはずだ。それは、10月12日のプレスリリースの文章に挿入されている、「オリジナルのフラッシュは無許諾で楽曲を使っていた」というくだりから読み取ることができる。

Avex が、「このネットで大人気のフラッシュ作品は、楽曲が無許諾に使用されている。万歳、すばらしい、それならば我が社が楽曲の権利者から使用許諾を得れば、このフラッシュ作品に対して支配権を持てる。」と、大喜びで飛びついたのは間違いないだろう(見つけたのが Avex の関係者とは限らない。目端の利くやつが発掘して Avex に話を持ちかけた可能性もある)。いや、そういう取引や交渉は商標権などの世界でも日常茶飯事で、ビジネスの手段としては何も悪くない。卑怯でもなんでもない正当な行為である。あとは、飴とムチでフラッシュの作者の口を適当に封じてしまえば、万事オッケーだったはずなのだ。

問題は・・・ フラッシュの作者は、モナーの著作権を保有していなかったということ。そして、Avex はそれを十分承知の上で、計画的に盗用を進めたということである。

Avex は、フラッシュの作者に命じてモナーの絵をわずかに修正させ、オリジナルのキャラクターとして商品化した。どうせそこらへんに落ちているキャラなのだ、盗んで何が悪い。ミクシィの日記にあった松浦社長の口ぶりは「オレさまが商品化して世間に送り出したプロデューサー様だ。ありがたくそう思え!」と、言わんばかりの極めて傲慢な態度を繰り返し取り続けた。ミクシィで彼がやった他の会員に対しての挑発行為は、「オレのほうが支配者だ」というプライドに満ちていた。

なぜなら、今まで彼が生きてきた世界では、そういう言動が通用し、かつそれこそがクレームに対する正しい対処法だったからだ。Avex は、食い詰めた惨めな芸術家を、拾い上げてやって、世間に送り出してやっている偉いお金持ちの人であり、支配者なのだ。制作者は飼い犬に過ぎない。身分をわきまえろ・・・ と、常にお互いの立場を知らしめてやらねば、バカなクリエイターどもをコントロールすることはできないのである。虚勢を張って見せることも、時には必要。確かに、世の中にはそういう世界もあるが、残念なことに、それは自分の支配下にいる人間に対してのみ通用するものである。ミクシィで松浦社長は、質問を寄せてきたミクシィ会員に恫喝をかけたり意図的に嘲笑して見せたりし続けたため、自体は極めて悪化した。

そんな馬鹿げたことをせず、もっと早くに今回のプレスリリースの内容を発表していれば、そして、商品が発売される前にライセンシーにストップをかけていれば、状況はとっくに沈静化し丸く収まっていたはずだと思うが、もはやすべて手遅れ。Avex は盗作したキャラクターを他の企業に売りさばいてしまい、ライセンシーの中には、すでに商品を製造して販売を始めたところもある。いうまでもないことだが、もしAvex が盗作を認めれば、取引先の企業までもが盗作商品を製造販売している悪人ということになっていまう。今となっては、Avex は、何が何でも、「のまネコはオリジナルです。わが社の著作物です」と、強弁し続けるしか道はない。

しかし・・・ 果たして、通用するのだろうか? いつまで?

« 2005年9月 | トップページ | 2005年11月 »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ