オニユリ その2. ムカゴで増える
オニユリは、ヒガンバナと同様に、中国大陸から日本列島に人間が移り住むときに、球根を食用にするために大陸から持ち込まれたものらしい。おそらく日本に持ち込まれる以前から、人の手によって野生のものの中から大きく育ちやすいものが選択され栽培されていたのだろう、どちらも3倍体なので種を作らない(中国大陸には、2倍体で種を作るものがある)。その代わり、ヒガンバナは球根が分裂してよく増えるし、オニユリは茎にムカゴを大量に作る。
我が家にあるオニユリも、昨年、ムカゴから芽を出して10センチそこそこまで育たたときには、もう、竹ひごのように細い茎の上に、まいたものとあまり変わらない大きさのムカゴを作っていた。どうせ花を咲かせても種は作れないのだから、球根を太らせたり花を咲かせたりするよりもムカゴをどんどん作る方向にエネルギーを優先しているのかも知れない。今年も、去年以上にたくさんのムカゴができつつあるが、ムカゴに栄養を取られて地下の球根を太らせる分が減ると嫌なので、育つ前に取り除いている。
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