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2004.10.11

TOEICでは、英語と米語の差は気にしなくていい

しばしば、「英語のできないヤツほど、イギリス英語とアメリカ英語の差を語りたがる」と、皮肉られるくらいであり、「TOEICは米語の試験だから、イギリス英語の本を読むのはよくない」などと忠告してくれる人がいるとしたら、そいつは半可通だと思ったほうがいい。

発音の違いは確かにあるので、なるほど、TOEICのリスニング対策でテープやCDを聞くならアメリカ英語のほうがいいかも知れないが、リーディングのテストについては、そもそもTOEICが、「ノンネイティブのための試験」であるという事実からいっても、英語と米語の微妙な差異を答えされるような問題が出ることはない。ある問題に与えられた4つの選択肢が、一つはイギリス英語の正解、もう一つはアメリカ英語の正解、というようなものである可能性はない。4つのうちの1つだけが、アメリカ人にとってもイギリス人にとっても正解であり、残り3つはどちらにとっても不正解である。

少し前にアマゾンの書評欄を見たら、ある文法書について「この文法書はイギリス英語だから、TOEICの受験者なら破り捨てたくなるだろう」などと書いている人物がいたが、デマもいいところだ。しかも、実際にその本を読んでみると、ちゃんとアメリカ英語の特徴的な表現、仮定法現在についての解説はあった。TOEICで出題される文法問題で、イギリス英語との違いが出るのはせいぜいこれくらいである。

そして、仮定法現在は、イギリス人にとって、古風な表現ではあっても間違いというわけではない。TOEICに出題されるときは、どうせ選択肢の残り3つは完全に間違いなのだから、イギリス人だってアメリカ英語の正解を選ぶ。

英米語での前置詞の選び方などの差異、例えば about と around の使いどころの差などは、TOEICには出題されないと考えてよい。その種の問題はアメリカ英語の話者にとっても、「どちらを選んでも許容範囲だが、普通はこちらを使う」という程度問題だから、ひとつだけを正解とし他を誤答としなければならない試験問題には出しにくい。なおかつ、そんな問題を出しても「ノンネイティブ」の英語力を測定するという点で意味がない。

イギリス英語とアメリカ英語には違いがあるのは確かだが、少なくとも、TOEICで900点に行くか行かないかというレベルの人間が気にするようなことではない。それは、TOEICでの測定範囲を越えた世界のことである。

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