ナルニアの最期
以前から発売されるたびに買い集めていた The Chronicles of Narnia (C. S. Lewis 著)のオーディオブックの最終話、The Last Battle が、今月発売だったのでアマゾンで買い求め、昨日から聞いていた(このオーディオブックは、CD4枚組み)。そして、つい先ほど聞き終わった。
この話は、今回初めて読んだ(聞いた)のだが、著者は書くのが嫌になって無理やり終わらせたのだろうか。まるで連載打ち切りをくらったマンガかアニメのような話の流れで、シリーズ最終話としては、あんまりという気がする。
ひょんなことから始まる邪悪な陰謀、そして、主人公たちが必死の活躍でその陰謀を暴いても、ひとたび離れてしまった人の心はもう戻ってこない・・・ という、ずっしり手ごたえのある出だしだったのに、いつの間にかそういう話は全部吹き飛んで、とにかくシリーズの最終回にするためのストーリー展開になだれ込んでしまっているのは、かなりもったいない。CDの朗読としては大いに満足しているのだが、ストーリーのほうは、ちょっと残念な作品だった。新シリーズの再開を望みたいところだが、著者は40年前にお亡くなりになっているので無理な話である。
それでもなお、The Chronicles of Narnia は素晴らしいファンタジーだと思うので、コレクションの一つとしてこの最終話も手元に置いておきたいとは思うのだが・・・ やっぱり、最初に発表された The Lion, the Witch and the Wardrobe が一番面白いと思う。
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