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2004.10.04

売り込んだり、売り込まれたり

ここ数日急に寒くなることがあったせいか、体調を崩してしまったので、今日は仕事を休んだ。出かけるときから妙にくしゃみが止まらないので変だなとは思いつつ電車に乗って途中までは行ったのだが、「これはいかん」と思って引き返し、自宅から仕事先にメールを送る。

家の郵便ポストには、リクルート主催の転職セミナーの案内のハガキが届いていた。7月に行ったときに住所氏名を書いたからだと思う。今月16日だそうだ。どうしたものか。

今年初めに、今の仕事先の社長に「もう少し仕事を増やす気はないか?」と聞かれて、その時には現状維持をお願いした。仕事の精神的な負担は軽いしこれはこれで悪くはないのだが、金銭的には心細い。貯金は順調に減っている。

前の勤務先はさかんに求人をかけているようだし、私のことを心配して、戻ってみてはと薦めてくれるうれしい人もいるが、これは正直なところ期待薄だろう。私はパフォーマンス不良で退職したことになっているはずし、その判断を下した人たちは既に全員が会社を去っている。つまり、私に貼り付けられた評価を訂正できる人は、もうあの会社には存在しない。それに、何を今さらという気もする。

さらに前の会社の人、そのまた前の会社の人からも、たまにメールが来る。しかし、どうも様子が変だ。私の過去の経歴を頼りに何か商談を得るため、私に口利きを求めているようだった。たいへん申し訳ないことに、今の私は金も力もないただの底辺労働者であって、振り回せるような大企業の看板などは背負っていない。(かりにそういうものを持っていたとしても、私的な援助をしようという気にはなれない人たちからのメールだったから、本当は、全然申し訳なくないのだが。)

数年前に経験したのが、世の中には、「困っているから助けが欲しい」と他人に頼むべき場面において、「オレを手伝えば、オマエの実績作りの役に立つのだから、ありがたくそう思って協力しろ」という、実にありがたいお言葉をかけてくれる人がいる。虚勢ではなくどうやら本気でそう思っているらしい。いい気なものだ、一発お見舞いしてやりたいと当時は思った。

だが、そういうふうに自らを偽っていなければ生きていられない状況というのもあるに違いない。経営者の地位にいた人は、自分が手を差し伸べているからこそ社員どもは生活できているのだ、と信じたがる傾向があるらしい。そして地位を失った後でも、その気分が抜けない。そういう状況の人と付き合いたいとは思わないが、非難するほどの不道徳ではないと今では思う。

どうせ、何の契約関係もない私に仕事を強制することはできないのだから、ことさらに波風を立てて反発する必要はない。事務的に断ればいいだけのことである。「恩を着せつつ利用しようと近寄ってくる」というのは確かに不愉快なものだが、しかし、それは、「少なくとも、敵意を持って攻撃しに来ているわけではない」ということなのだ。敵でない人間をわざわざ怒らせて敵に回すのはバカらしいことである。

それはともかく、私自身を、どこにどうやって売り込むか、いくらで買ってもらうか、そろそろ真面目に考えたほうがいいのは確かである。いや、「そろそろ」ではなく「とっくに」が正しいかも知れない。とりあえず16日にリクルートがやるセミナーには行ってみようと思う。

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