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2004.09.29

役に立たない出版社のウェブサイト

書籍の情報を求めて出版社のウェブサイトに行っても、結局、アマゾンや Esbooks で見つかる以上の情報が見つかることは少ない。書店のウェブサイトも、ネット通販のアマゾンや Esbooks を別とすれば、まともに使い物になるのは紀伊国屋くらいのものである。

たかだか数百円から数千円のもののために、大規模なデータベースを整備して在庫情報を公開するのは、経済的に引き合わないのかも知れない。が、それにしても、出版社や書店のサイトの「使えなさ」には目を覆うものがある。ISBN番号が分かっていてさえも、その本の出版社のサイトでは、本の情報を見つけることができないことがある。それらしい検索用の画面があっても、その出版社の商品はまず引っかからないのだ。見つかるのは、そのウェブサイトに載っているどこかの知らない作家のエッセイである。書籍のデータがきちんと整理されておらず、何がどこにあるか全く分からない。雑誌の情報は数ヶ月遅れであったりするサイトも珍しくない。

そして、その出版社からどこかの書店にリンクが張ってある場合、残念ながらそこでも書籍の在庫情報などは分からない。載っているのはサイン会をはじめとするイベント情報や、ゴシップ記事、そして、電車の中で見かけるのと大差ない新刊情報ばかりである。

結局、ちょっと前に出版された本を読みたいと思うと、アマゾンか図書館で検索する以外にない。こんな状況では、出版不況だとか街の書店が淘汰されるとかいう嘆き声を耳にしても、全く当然の帰結ではないかと思い同情する気になれない。入手難の本があれば、客は電車を乗り継いででも買いに行くのだ。だが、欲しい本が存在するかどうか分からないなら、書店に行ったりはしない。

消費者としては欲しい本がすぐに見つけ出し購入できるような体制を、出版社なり書店なりに整えて欲しいものだと思う。コンピューターは万能薬ではないしIT化すれば自動的に商売がうまく行くという保証などはないが、どこか、日本の中小の出版社向けのデータ検索ウェブサイトの汎用パッケージでも作ってくれないものだろうか。IBMでもマイクロソフトでもオラクルでもいい。もちろん日本のIT会社でもいい。どの会社も「これからは中小企業の市場を開拓したい」と売り込んでいるようだし、ほとんど手付かずの世界だと思う。

見つけることのできない商品は、買うことができない。見つけてもらえない商品は、売れるはずがない。

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